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新潟県十日町市にある「清津峡(きよつきょう)」。
黒部峡谷、三重県の大杉谷とともに日本三大峡谷の一つに数えられ、切り立った柱状節理の岩壁とエメラルドグリーンの清津川がつくる壮大な景観で知られています。
その景色を安全に鑑賞できる施設が、全長750mの「清津峡渓谷トンネル」です。
トンネルの終点にあるパノラマステーションでは、峡谷の景色が水面に反射する幻想的な水鏡を楽しめます。
この記事では、清津峡渓谷トンネルの見どころ、予約方法、入坑料金、営業時間、駐車場、アクセス、所要時間、撮影時の注意点を詳しく紹介します。
【2026年の事前予約について】
清津峡渓谷トンネルでは、混雑が予想される特定の日を「予約購入の方限定営業」としています。
対象日は現地で入坑券を購入できません。訪問前に日時指定の予約入坑券をご購入ください。
- 2026年10月10日~10月12日
- 2026年10月24日~11月3日
「2026年の越後妻有」共通チケットをお持ちの場合も、対象日には別途、予約入坑券が必要です。
清津峡とは
清津峡は、新潟県十日町市を流れる清津川によって形成されたV字形の大峡谷です。
川を挟んで切り立つ巨大な岩壁には柱状節理が発達し、清津川の清流とともに迫力ある景観をつくっています。
清津峡は、1941年に国の名勝および天然記念物に指定され、1949年には上信越高原国立公園の一部に指定されました。
| 名称 | 清津峡渓谷トンネル |
|---|---|
| 所在地 | 〒949-8433 新潟県十日町市小出癸2119-2 |
| トンネル全長 | 750m |
| 見学時間 | 往復約30~40分 |
| 営業 | 定休日なし |
| 3月~11月 | 8:30~17:00(最終受付16:30) |
| 12月~2月 | 9:00~16:00(最終受付15:30) |
| 駐車場 | 無料・合計約155台、大型車7台 |
| 問い合わせ | 清津峡渓谷トンネル管理事務所 025-763-4800 |
積雪や悪天候などにより、臨時休坑または営業時間が変更される場合があります。訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
清津峡を形づくる柱状節理
清津峡の特徴的な岩壁は、長い年月をかけて形成された柱状節理です。
およそ1,500万年前、海底火山の活動によって火山灰が積もり、緑色凝灰岩と呼ばれる地層が形成されました。
その後、地下から入り込んだマグマが冷えて固まる際に収縮し、四角形から六角形の柱を束ねたような岩の構造が生まれました。
隆起した地層を清津川が削り続けたことで、現在の深いV字形の峡谷が形成されたと考えられています。
清津峡渓谷トンネルが造られた理由
かつて清津峡には、清津川に沿って峡谷を歩く登山道がありました。
しかし、1988年に落石事故が発生し、歩道は通行禁止となりました。現在も川沿いの旧歩道へ立ち入ることはできません。
その後、峡谷の景観を安全に鑑賞できる施設として、歩道トンネルの建設が決定しました。
工事は1992年に始まり、1996年10月に清津峡渓谷トンネルが開坑しました。
トンネルは2026年10月1日に開坑30周年を迎えています。
「Tunnel of Light」として生まれ変わった清津峡
清津峡渓谷トンネルは、2018年の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に合わせて改修されました。
中国の建築家マ・ヤンソン率いるMADアーキテクツが手がけた作品名は「Tunnel of Light」です。
木、土、金属、火、水という自然の要素を取り入れながら、トンネル全体を自然と人間の関係を体感するアート空間へと変えています。
作品クレジット:マ・ヤンソン / MADアーキテクツ「Tunnel of Light」(大地の芸術祭作品)
清津峡渓谷トンネルの見どころ
トンネル入口
清津峡渓谷トンネルは、清津峡温泉街の奥にあります。
トンネル内部はほぼ直線で、終点のパノラマステーションまで約750mです。
途中には3か所の見晴所が設けられており、それぞれ異なる角度から清津峡の柱状節理と清津川を眺められます。
第一見晴所
第一見晴所では、トンネルから清津峡の岩壁と清津川を直接眺められます。
暗いトンネル内部から明るい峡谷を見ることで、岩壁の高さと谷の深さがより強く感じられます。
第二見晴所「見えない泡」
第二見晴所には、金属の曲面を使用した特徴的な空間があります。
中央の銀色のドームはトイレとしても使用されており、内部からは外の景色を眺められる構造になっています。
第二見晴所のトイレは作品の一部でもあるため、見学や撮影によって順番待ちが発生する場合があります。トイレは第1駐車場前で済ませてから入坑することをおすすめします。
第三見晴所
第三見晴所では、半円形に縁取られた開口部から清津峡を眺められます。
柱状節理の岩壁と清津川を一枚の絵のように切り取って鑑賞できる空間です。
パノラマステーション「ライトケーブ」
清津峡渓谷トンネル最大の見どころが、終点にあるパノラマステーションです。
床に張られた水に外の景色が映り込み、トンネルの半円形の開口部と峡谷が上下対称に見える幻想的な水鏡が生まれます。
開口部の両端は水深約0.5~2cmと浅くなっており、歩いて端まで移動できます。
ただし、靴や靴下が濡れる可能性があります。替えの靴下やタオルを用意しておくと安心です。
水鏡での撮影について
パノラマステーションには、撮影の順番や一方向に進む決まりはありません。複数のグループが同時に入って撮影・見学する方式です。
長時間場所を占有せず、周囲の人と譲り合って撮影してください。
清津峡渓谷トンネルの入坑料金
清津峡渓谷トンネルでは、ハイシーズンとオフシーズンで料金が異なります。
ハイシーズン料金
対象期間:2026年4月21日~11月20日
| 大人(高校生以上) | 1,200円 |
|---|---|
| 小・中学生 | 500円 |
| 未就学児 | 無料 |
| 障がい者手帳をお持ちの方 | 無料 |
オフシーズン料金
対象期間:11月21日~翌年4月20日
| 大人(高校生以上) | 1,000円 |
|---|---|
| 小・中学生 | 400円 |
| 未就学児 | 無料 |
| 障がい者手帳をお持ちの方 | 無料 |
障がい者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を利用する場合は、受付で手帳またはコピーをご提示ください。
2026年の事前予約対象日
次の日程は「予約購入の方限定営業」となり、現地での当日券販売はありません。
| 春 | 5月2日~5月6日 |
|---|---|
| 夏 | 7月18日~7月20日 8月1日~8月4日 8月8日~8月16日 |
| 秋 | 9月19日~9月23日 10月10日~10月12日 10月24日~11月3日 |
予約時間は、次の4つの時間枠に分けられています。
- 8:30~10:30
- 11:00~12:30
- 13:00~14:30
- 15:00~16:30
指定された時間枠内に受付を済ませてください。入坑後の滞在時間に制限はありません。
予約入坑券は「アソビュー!」またはセブンチケットから購入できます。
事前予約対象日以外は、受付脇の券売機で当日入坑券を購入できます。
清津峡渓谷トンネルの所要時間
トンネルの入口からパノラマステーションまでの距離は約750mです。
公式案内では、往復に必要な時間は約30~40分とされています。
各見晴所での鑑賞や写真撮影、パノラマステーションでの待ち時間を含める場合は、約1時間から1時間30分ほど確保すると余裕があります。
| トンネルを往復するだけ | 約30~40分 |
|---|---|
| 見晴所と水鏡をゆっくり鑑賞 | 約1時間 |
| 混雑時・写真撮影を含む | 約1時間~1時間30分 |
駐車場
清津峡周辺には、合計約155台分の無料駐車場があります。
| 第1駐車場 | 普通車約45台 |
|---|---|
| 第2駐車場 | 普通車約50台 |
| 第3駐車場 | 普通車約60台 |
| 大型車 | 7台 |
第1駐車場からトンネル入口までは徒歩約3~5分、第2駐車場からは徒歩約7~10分です。
紅葉期、ゴールデンウィーク、お盆、連休は早い時間から満車になる場合があります。交通誘導員がいる場合は、現地の指示に従ってください。
第1駐車場は18:00から翌朝7:00まで閉鎖されます。駐車場での車中泊はできません。
車でのアクセス
関越自動車道「塩沢石打IC」から、国道353号を経由して約25分です。
国道353号から清津峡方面へ入る県道は、道幅が狭い区間やカーブがあります。
紅葉期や連休は渋滞が発生することがあります。時間に余裕を持ってお越しください。
冬季は積雪によって道幅が狭くなり、路面が凍結する場合があります。スタッドレスタイヤなど、十分な冬装備が必要です。
電車・バスでのアクセス
JR越後湯沢駅から森宮野原行きの路線バスを利用し、「清津峡入口」バス停で下車します。
- 越後湯沢駅から清津峡入口:約25分
- 清津峡入口バス停からトンネル:約30分
JR飯山線「越後田沢駅」からもバスを利用できます。
- 越後田沢駅から清津峡入口:約20分
- 清津峡入口バス停からトンネル:約30分
運行本数が限られるため、往路だけでなく帰りの時刻も事前に確認してください。
季節によって、越後湯沢駅と清津峡を結ぶ入坑券付きツアーバスが運行される場合があります。
バリアフリー情報
清津峡渓谷トンネルは、入口から終点まで大きな段差が少なく、車椅子やベビーカーでも見学できます。
トンネル内には、無料で利用できる車椅子3台、ベビーカー2台、押し車1台が用意されています。
貸出品の予約はできません。利用後は元の場所へ返却してください。
パノラマステーションの水鏡部分は床に水が張られています。車椅子やベビーカーを利用する場合は、無理に水の中へ入らず、安全な位置から鑑賞してください。
ペットを連れて見学できる?
清津峡渓谷トンネルは、ルールを守ればペットと一緒に入坑できます。
- リードは1m以下にする
- 排泄物は飼い主が処理して持ち帰る
- 他の来訪者へ迷惑をかけない
- 貸出用の車椅子やベビーカーへペットを乗せない
- スタッフの指示に従う
混雑期は多くの来訪者が狭いトンネル内を歩きます。ペットが人混みを苦手とする場合は、訪問時期や時間帯を慎重に選んでください。
清津峡の四季
春|雪解けと新緑
5月上旬から6月下旬にかけて、新緑と清津川の流れが美しい季節を迎えます。
谷底には残雪が残る場合があり、雪国らしい春の景観を楽しめます。
夏|涼しいトンネルと清流
夏のトンネル内は外気より涼しく、清津川のエメラルドグリーンが鮮やかに見える季節です。
トンネル内部では冷たい風を感じることがあるため、体温調整できる上着があると安心です。
秋|清津峡を代表する紅葉
秋は柱状節理の岩壁を赤や黄色の紅葉が彩ります。
一年の中でも特に混雑するため、予約対象日を確認し、早い時間帯の訪問をおすすめします。
冬|水墨画のような雪景色
冬は峡谷が雪に覆われ、水墨画のような景色を楽しめます。
一方で、清津峡周辺は日本有数の豪雪地帯です。吹雪や積雪によって休坑や営業時間短縮が行われる場合があります。
撮影時の注意点
水鏡を長時間占有しない
パノラマステーションには、撮影順を管理する専用スタッフや一列に並ぶ決まりはありません。
複数のグループが同時に撮影する場所です。人物が写り込む可能性を前提に、譲り合って利用してください。
靴や靴下が濡れることがある
水鏡の端は浅く、歩いて開口部へ近づけますが、水の動きによって靴や靴下が濡れる場合があります。
替えの靴下、タオル、濡れてもよい靴を用意すると安心です。
施設を占有する撮影は申請が必要
一般の記念撮影とは異なり、トンネルの一部または全部を占有して行う商業撮影やイベント利用には、事前申請と専用利用料金が必要です。
専用利用を希望する場合は、利用日の3週間前までに清津峡渓谷トンネル管理事務所へ申請してください。
作品クレジット
記事や映像などで作品名を記載する場合は、公式指定の次のクレジットを使用します。
マ・ヤンソン / MADアーキテクツ「Tunnel of Light」(大地の芸術祭作品)
英語表記は次のとおりです。
Ma Yansong / MAD Architects, “Tunnel of Light” (Echigo-Tsumari Art Field)
訪問前に知っておきたいこと
- 事前予約対象日を公式サイトで確認する
- 対象日は現地で当日券を購入できない
- 混雑期は駐車場が早い時間から満車になる場合がある
- トンネル内にコインロッカーはない
- 駐車場からトンネル内まですべて禁煙
- ゴミ箱はないため、ごみは持ち帰る
- パノラマステーションでは靴が濡れる場合がある
- 冬は道路の積雪と凍結に注意する
- 悪天候時は臨時休坑の可能性がある
清津峡渓谷トンネルまとめ
清津峡渓谷トンネルは、水鏡の写真だけを撮影する場所ではありません。
約750mのトンネルを歩きながら、3つの見晴所とパノラマステーションを巡ることで、清津峡の柱状節理、清津川の流れ、自然と現代美術が結びついた空間を体感できます。
かつての遊歩道が落石によって閉鎖され、安全に峡谷を鑑賞するためにトンネルが建設された歴史を知ると、この場所の見方も変わります。
予約対象日、料金、道路状況を事前に確認し、周囲の人と譲り合いながら、日本三大峡谷の一つに数えられる清津峡をお楽しみください。
公式情報・参考資料
- 日本三大峡谷 清津峡公式サイト
- 清津峡公式「清津峡のご紹介」
- 清津峡公式「トンネルのご利用」
- 清津峡公式「予約購入の方限定営業について」
- 清津峡公式「交通アクセス」
- 十日町市観光協会「清津峡/Tunnel of Light」
